ムハンマドrを預言者・使徒として信じること

ムハンマドrを預言者・使徒として信じること:

  • 私たちは、預言者ムハンマドrについて、以下のことを信じます:彼がアッラーのしもべであり、使徒であること。彼が先人と後世の者たちの長であること。彼がそれ以後にいかなる預言者もない、最後の預言者であること。彼がアッラーからのメッセージを伝え、信託を果たし、彼の共同体に忠告をし、アッラーゆえに真のジハード(奮闘)をしたということ。
  • また私たちは、彼の伝えたことを信じます。彼が命じたことに従い、彼が禁じ、控えるように言ったことからは、身を遠ざけます。また彼のスンナ(47頁を参照)に則ってアッラーを崇拝し、他の誰ならぬ彼を手本とします。アッラーはこう仰せられました。『あなた方‐アッラーと最後の日を望み、アッラーをよく念じる者‐には確かに、アッラーの使徒の中に善き見本があるのだ。』(クルアーン33:21)
  • また私たちは、預言者rへの愛情を、親や子供、全ての人々への愛情よりも優先させなければなりません。彼rは、こう仰りました。「私のことが自分の親や子供、いかなる者よりも自分自身にとって愛すべき存在となるまで、誰も(真に)信仰したことにはならない。」(アル=ブハーリー15、ムスリム44)そして彼に対する本当の愛情は、彼のスンナに従い、彼の導きを手本とすることです。真の幸福と完全なる導きは、彼への服従によってでしか達成されません。アッラーは仰せられました。『また、あなた方が彼に従えば、あなた方は導かれよう。そして使徒には、明白なる伝達以外の何も課されてはいないのである。』(クルアーン24:54)
  • 私たちは預言者rがもたらしたものを受け入れ、彼のスンナに従い、彼の導きを崇敬と礼賛の対象としなければなりません。アッラーは仰せられました。『そしてあなたの主に誓って。彼らは、彼らの間で争いが起こったことにおいて、あなたに判決を仰ぎ、あなたが決めたことに対して自分自身の内に何の不満もなく、完全に受け入れるようになるまでは、(真に)信仰したことにはならないのだ。』(クルアーン4:65)
  • 私たちは預言者rの命令に反しないよう、注意する必要があります。なぜなら彼に反することは、試練と迷い、痛ましい罰の原因となるからです。アッラーは仰せられました。『彼の命令に反する者たちは、彼らに試練が降りかかったり、あるいは痛ましい懲罰が襲いかかったりしないよう用心せよ。』(クルアーン24:63)

ムハンマドrが伝えたメッセージの特性:

ムハンマドrが伝えたメッセージは多くの特性において、それまでのメッセージとは違う特別なものです。

  • ムハンマドrが伝えたメッセージは、それ以前のメッセージの最終版です。アッラーは仰せられました。『ムハンマドは、あなた方男性の誰の父親でもない。しかし(彼は)アッラーの使徒、預言者たちの封印なのである。』(クルアーン33:40)
  • ムハンマドrが伝えたメッセージは、それ以前のメッセージの改訂です。ゆえに預言者rが遣わされた後、アッラーはムハンマドrに従わない限り、誰からもいかなる宗教も

お受け入れにはならないのです。いかなる者も、彼の道によって以外は、天国の安楽に辿り着くことはありません。彼rは最も栄誉あふれた使徒であり、彼の共同体は最も優れ、彼の法は最も非の打ち所のない法なのです。アッラーは仰せられました。『そしてイスラームではないものを宗教として望む者は、決して受け入れられない。彼はあの世において、損失者の仲間なのである。』(クルアーン3:85)また、預言者rはこう仰りました。「ムハンマドの魂がその御手にあるお方に誓って。ユダヤ教徒であろうとキリスト教徒であろうと、この民の内の者で私について耳にし、それから私が携えて遣わされたものを信じずに死んだ者は、地獄の民なのである。」(ムスリム153、アフマド8609)

  • ムハンマドrが伝えたメッセージは、ジン(精霊)と人間の2種族へ向けられた普遍的なものです。アッラーはジンの言葉をお伝えになって、次のように仰せられます。『私たちの民よ、アッラーへと招く者に応じるのだ。』(クルアーン72:31)また、こうアッラーは仰せられます。『そして、われらがあなたを遣わしたのは、全人に対して吉報を伝え、警告を告げる者とするために外ならなかったのだ。』(クルアーン34:28)また預言者rは、こう仰りました。「私は6つのことにおいて、(他の)預言者rたちよりも引き立てられた:つまり、私は総括的な言葉を与えられたし、(敵への)戦慄でもって勝利させられた。また私には戦利品が合法化され、私にとっては全ての大地が清浄なもの、かつモスクとされた。そして私は全ての被造物に遣わされ、私によって預言者たちは封印されたのである。」(アル=ブハーリー2815、ムスリム523)

使使徒を信じることの実益:

使徒を信じることには、偉大な実益があります。その一部を、以下に挙げてみましょう:

  1. アッラーのご慈悲と、しもべたちに対するかれのご配慮について知ること。アッラーは彼らが正しい道に導かれるよう、使徒を遣わされました。そして使徒たちは、アッラーの崇拝の仕方を、彼らに説明したのです。なぜなら人の理性は、それを知るには役不足だからです。アッラーは私たちの預言者rムハンマドについて、こう仰せられます。『そしてわれらがあなたを遣わしたのは、全世界への慈悲とするために外ならない。』(クルアーン21:107)

  2. この偉大な恩恵に対する、アッラーへの感謝の念。

  3. 使徒たちへの愛情と、崇敬、そして彼らへの当然の讃美。なぜならば、彼らはアッラーの崇拝を行い、そのメッセージを伝達し、そのしもべたちに忠告をしてくれたからです。

  4. 使徒たちがアッラーの御許から携えてやって来たメッセージに従うこととは、外に共同者のいないアッラーだけを崇拝し、そのメッセージに則って行うことです。そうすることで信仰者には、人生における善と導き、そしてこの世とあの世での幸福が実現するのです。  アッラーは仰せられました。『それでわが導きに従う者は、迷うことも不幸になることもない。そしてわが訓戒に背を向ける者、本当に彼には苦しい生活がある。』(クルアーン20:123‐124)