夫だけが改宗した場合

この場合、妻の宗教を見ます。彼女は啓典の民(ユダヤ教徒かキリスト教徒)か、そうではない別の宗教‐仏教/ヒンズー教/その他の偶像崇拝‐の民か、あるいはいかなる宗教も信じない無神論者のいずれかでしょう。

  1. 啓典の民の妻:

夫が改宗し、妻は改宗しなかった場合、そして妻が啓典の民(ユダヤ教徒/キリスト教徒諸派)である場合、結婚関係はそのまま続きます。というのもムスリム男性は、そもそも啓典の民の女性と結婚することが許されており、その状態の継続の合法性は尚更だからです。

アッラーは仰せられました。『この日、あなた方にはよきものが許された。また、啓典を与えられた者たちの食べ物はあなた方にとって合法であり、あなた方の食べ物も彼らにとって合法である。そして信仰者の女性たちの内の貞節な女性と、啓典を与えられた者たちの内の貞節な女性も。』(クルアーン5:5)

しかし夫は、あらゆる手段を尽くして、彼女をイスラームへと招き、導かなければなりません。

  1. 啓典の民以外の妻:

夫が改宗し、妻は改宗しなかった場合、そして彼女が啓典の民(ユダヤ教徒/キリスト教徒)ではなく、仏教/ヒンズー教/その他の偶像崇拝に属している場合:

イッダ(待婚期間)の期間中、彼女の改宗を待ちます。詳細は表にある通りです。

  • それでその期間中に改宗したら、彼女は彼の妻となります。新たに結婚の契約をする必要はありません。
  • しかしイッダが終わるまで改宗を拒んだ場合、結婚関係は終了します。

イッダが終わった後でも、彼女が改宗したら、彼は‐望むなら‐彼女との結婚を申し込むことが出来ます。アッラーは仰せられます。『また、不信仰な女性との絆を固持してはならない。』(クルアーン60:10)つまり、あなた方がイスラームに改宗した後、啓典の民ではない不信仰な女性を、あなた方の後見下に留めてはならない、ということです。

離婚された女性のイッダ(待婚期間):
  結婚の契約をしたものの、その妻と性交渉を持っていなかったり、2人きりになったりしていない場合、離婚しただけで完全に別れることが出来ます。この時点で、夫のみがイスラームに改宗した場合も同様です。アッラーは仰せられます。『信仰する者たちよ、信仰者の女性と結婚し、彼女らに触れる前に彼女らを離婚したのなら、あなた方には彼女らに対し、数えるべきイッダはない。』(クルアーン33:49)
  妊婦のイッダ:期間の長短を問わず、出産した時点で終わります。アッラーは仰せられました。『また妊婦の期間は、子供を出産するまで。』(クルアーン65:4)
  妊婦でもなく、月経のある女性のイッダは、離婚後‐あるいは夫の改宗後‐完全な3回の月経です。つまりその間の期間の長短を問わず、月経が来て終わり、また月経が来て終わり、更に月経が来て終わることが、完全な3回の月経です。3回目の月経が終わってグスル(96ページ参照)をすれば、イッダは終わったことになります。アッラーは仰せられました。『また、離婚された女性は独り身のまま、3つの月経を待つ。』(クルアーン2:228)
  年少/年配/恒常的な病気などゆえに月経のない女性のイッダは、離婚されてから‐あるいは夫が改宗してから‐3ヶ月です。アッラーは仰せられました。『また、あなた方の女性の内、月経の望めない者‐あるいはまだ月経の来ていない者‐で、あなた方が疑念を抱く者、彼女らのイッダは3ヶ月である。』(クルアーン65:4)

妻がイスラムに入らないなら

  • 改宗した妻は啓典の民(ユダヤ教徒/キリスト教徒)ですか?
    • はい => 結婚関係はそのまま継続し、新規にやり直す必要はありません。夫は適切なあらゆる手段によって、妻をイスラームへと招きます。
    • いいえ => 彼女が啓典の民でないなら、彼女をイスラームへと招きます。そしてイッダ(前ページ表をご覧下さい)の期間中、彼女は改宗しましたか?
      • はい => 彼女は、イスラームにおける妻となります。新規に結婚の契約を結び直す必要は、ありません。
      • いいえ => イッダの期間が終わるまでイスラームを拒否したら、結婚の契約は破棄されます。そして彼女が改宗したら2人はいつでも、新規に結婚の契約を結ぶことによって、夫婦に戻ることが許されます。