天使を信じることの意味:

 それは以下のようなことを、完全に信じることです:天使の存在。彼らが人間の世界やジン(精霊)の世界ではない、不可知の世界に属していること。彼らがアッラーを真の 崇拝でもって崇拝する、高貴で敬虔な存在であること。彼らがアッラーから命じられたことを実行し、かれには絶対に反抗しないこと。

 アッラーは仰せられました。『いや、(天使たちは)高貴なしもべたち。かれのご命令に沿って行うのであり、かれに先駆けて喋ることもない。』 (クルアーン21:26‐27)

 天使を信じることは、信仰の6本の柱の一つです。アッラーはこう仰せられました。『使徒は、その主から彼に下されたものを信じた。そして信仰者たちも。(彼らは)皆、アッラーとその天使たち、その啓典、その使徒たちを信じるのだ。』 (クルアーン2:285)

 また預言者rは信仰について、こう仰りました。「アッラーとその天使たち、その啓典、その使徒たち、最後の日、善いことであれ悪いことであれ、定命を信じることだ。」(ムスリム8)

 天使を信じることには、何が含まれるのか?

  1. 彼らの存在を信じること:つまり私たちは、以下のことを信じます:彼らがアッラーの被造物であること。彼らが本当に存在すること。彼らが光から創られたこと。彼らが、アッラーの崇拝と服従という天性を与えられていること。
  2. ジブリールUのように、天使たちの内で名前が分かっているものを信じると共に、名前を知らないものに関しても、ひっくるめて信じること。
  3. 彼らの特質について分かっているものを、信じること。それらの特質には、以下のようなものがあります:

彼らが不可知の世界に属しており、アッラーを崇拝する被造物であること。また、主としての特質や、崇拝される特質などは、全く有していないこと。むしろ彼らは、アッラーの服従において完全に従順な、アッラーのしもべなのです。アッラーはこう仰せられました。『彼らはアッラーが彼らに命じることにおいて、かれに逆らうことがない。そして、命じられることを実行するのである。』(クルアーン66:6)

彼らが光から創られたということ。預言者rは仰りました。「天使は光から創られた。」(ムスリム2996)

彼らには、翼があること。アッラーは、その数は違えど、天使たちには翼があると仰せられました。『諸天と大地を創られたお方、天使たちを2枚、3枚、4枚と翼を備えた使いとされたお方、アッラーに全ての賛美あれ。かれは創造に、お望みのものを付け加えられる。本当にアッラーは、全てのことがお出来なのだ。』(クルアーン35:1)

  1. アッラーのご命令のもと、彼らが行うと分かっている行為を信じること。これには、以下のようなものがあります:

アッラーからの啓示を使徒たちに伝えるよう、委任されていること。これはジブリールUのことです。

魂を引き抜くことを委任されていること。これは死の天使と、その補佐たちのことです。

善いことであろうと悪いことであろうと、しもべの行いを記録し、筆記することを委任されていること。これは「高貴なる筆記者たち」のことです。

天使を信じることの実益:

 天使を信じることには、信仰者の人生において偉大な実益があります。その内のいくつかを、以下に挙げてみましょう:

  1. アッラーの偉大さと御力、その全能性を知ること。被造物の偉大さは、創造者の偉大さによるものです。アッラーが光から、翼を備えた天使を創造されたということは、アッラーへの信仰者の畏敬と崇敬を上乗せします。

  2. アッラーへの服従における確立。天使が自分の行いを全て書き留めることを信じる者は、アッラーに対する恐怖心が増加します。そして公けでも、誰も見ていない所でも、アッラーに逆らわなくなります。

  3. アッラーへの服従における忍耐心と、落ち着きと安らぎを感じること。というのも信仰者はこの広い世界に、最高の状態かつ完全な形でアッラーの服従に勤しむ、莫大な数の天使が共にあることを確信しているからです。

  4. アーダムの子ら(人類)に対するご配慮について、アッラーに感謝すること。というのもアッラーは天使たちの一部を、人間の守護役とされたからです。