サラーで満たさなければならない条件とは、何か?

  1. 汚れた状態、穢れからのタハーラ。詳細は既に言及しました(88頁を参照)。

 

  1. アウラ(覆うべき部位)を隠すこと。 アウラを隠すことは条件の一つですが、そのために用いる衣服は、その丈の短さや薄さゆえに、アウラの部分がはっきり見えるようなものであってはなりません。アウラには3種類あります:

 

 女性:サラーにおける成人女性のアウラは、顔と両手を除く全身です。

 子供:子供のアウラは、2つの陰部(性器と肛門)だけです。

 男性:成人男性のアウラは、へそから膝頭までです。

 アッラーは、仰せられました。『アーダムの子らよ、全てのモスクで、あなた方の飾りを身に纏うのだ。』(クルアーン7:31)そしてアウラを隠すことは、最低限の「飾り」です。また「全てのモスク」とは、「全てのサラー」という意味です。

 

キブラを向くこと:

アッラーは、仰せられます。『また、どこから出かけようとも、あなたの顔をハラーム・モスクの方へ向けるのだ。』(クルアーン2:149)

  • ムスリムのキブラとは、預言者たちの父イブラーヒームuが建て、全ての預言者がそこへと巡礼したカァバ神殿のことです。私たちはカァバ神殿自体には、害する力も益する力も備わってはいないことを知っています。しかしアッラーは、ムスリムが皆で一つの方向に向かうべく、サラーの際にはカァバ神殿の方を向くように命令されたのです。私たちはこうすることでアッラーに従い、かれを崇拝します。
  • もしサラーの時、目前にカァバ神殿が見えるのなら、ムスリムはその方向へ向かわなくてはなりません。しかしそこから遠く離れている場合はマッカの方向に向かうだけで十分で、少しの誤差は問題にはなりません。預言者rは仰いました。「東西の間に、キブラがあるのだ。」(アッ=ティルミズィー342)
  • しかし、もし病気やその他の理由でキブラの方向を向けない場合、この義務はなくなります。あらゆる義務は、不可能性によって消失するのです。アッラーは、こう仰せられました。『ならば出来る限り、アッラーを畏れよ。』(クルアーン64:16)
  1. サラーの時間帯に入っていること:

これもまた、サラーが正しいものとなるための一条件です。定刻に入る前のサラーは無効であり、サラーを定刻後まで遅らせることは禁じられます。アッラーは、こう仰せられています。『本当にサラーは信仰者たちに、定刻に定められているのだ。』(クルアーン4:103)

また以下のような理由からも、サラーの時間帯に入ったことを確認すべきです:

  • サラーは定刻内に行わなければならず、いかなる理由があっても、それを遅らせることは禁じられます。
  • 眠りや度忘れのためにサラーの時間帯が過ぎてしまった場合は、それを思い出した時にすぐ行わなければなりません。

5つの義務のサラーとその時間帯

アッラーはムスリムに、毎日毎晩の5つのサラーを命じられました。これはムスリムの宗教の根幹であり、最も強調されている義務です。アッラーはこれらのサラーに、以下のような明白な時間帯を定められました:

ファジュル(暁のサラー):2ラクア(セット)からなります。その時間帯は、暁‐地平線に光が現れ始めた頃‐から始まり、太陽が姿を現す直前までです。

ズフル(正午過ぎのサラー):4ラクアからなります。その時間帯は、太陽が子午線から傾いた時から、全ての物の影が、その実際の長さと同じ長さになる時までです。

アスル(午後のサラー):4ラクアからなります。その時間帯は、ズフルの時間帯が終わった時‐つまり全ての物の影が、その実際の長さと同じ長さになった時‐から、日没までです。しかしムスリムは、太陽の光が弱まり、その色が黄色くなる前には、アスルを早めに済ませておくべきです。

マグリブ(日没後のサラー):3ラクアからなります。その時間帯は太陽が沈み、地平線に完全に隠れる時から、日没後に現れる赤い光がなくなるまでです。

イシャー(夜のサラー):4ラクアからなります。その時間帯は、日没後の赤い光がなくなってから、真夜中(夜の前半が終わる時)までです。止むを得ない場合は、ファジュル前まで行うことも可能です。

ムスリムは礼拝時間の確認の際、自分で太陽の位置を確認しなくても、礼拝時間表に依拠することができます。